山歩きのリュックで首筋を痛めたので軽装で天王寺に出掛けました。四天王寺は日本最古の寺院のひとつですが、庶民的なお寺でもあり、山門は24時間開放です。広い伽藍の中の、極楽浄土庭園という日本庭園を拝観しました。武者小路千家木津宗泉が昭和8年に作庭し、浄土教の二河白道の教えを擬えているそうです。
入って少し行くと、釈迦の滝があります。
白道の両側には二本の河が流れています。
やがて瑠璃光の池に出ます。経典ではこの薬師瑠璃光如来の浄土は、宝石に満たされるとあります。
川を渡ると、青龍亭、臨池亭、和松亭の茶室があり、和松亭は松下幸之助の寄進です。コロナ禍のため抹茶の用意はありませんでした。
浄土の池には蓮が広がり、阿弥陀三尊石が鎮座します。
方丈の前には補陀落浄土の庭があります。補陀落浄土は観音菩薩の南方浄土で、かつて何人もの念仏行者が補陀落船に乗って、南の海の浄土に旅立ったそうです。 秀忠の時代の作庭ですが、現在の庭は明治時代に改修されたそうです。